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遺品を寄付するやり方は?寄付・寄贈先の例や注意点・進め方をご紹介

ハートのモチーフを抱える手

 

遺品を整理していると「まだ使える物」が出てくることも珍しくありません。譲る人もいないし、捨てるのは忍びないと考える場合には、寄付・寄贈を行う方法もあります。本記事では、遺品を寄付・寄贈する際の流れや、贈り先について徹底解説します。故人の大切な物を役立てたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:3分

遺品の寄付とは

遺品の寄付とは、故人の遺した物品の中でまだ使えそうな物やお金を、公共の事業や寺社などに対し、リターンを顧みずに贈ることです。「寄付」する場合の「公共事業」とは、非営利活動を行っている組織を指し、営利目的で活動している会社または事業へ金品を贈ることは、寄付と呼びません。

遺品の寄贈とは

遺品の寄贈とは、医療機関や教育機関など、公共性の高い組織に対して、故人の遺品を贈る行為のことです。寄付の対象はお金や物品ですが、寄贈の対象は物品のみであることも異なります。

【寄付・寄贈先別】贈ることのできる遺品

贈ることのできる遺品の種類を、場所別にご紹介します。

児童養護施設

児童養護施設は、生まれた家庭で生活できない子供たちが暮らす公共施設です。乳児を除く、幼児〜20歳の子供たちがいるため、幅広いジャンルの物品を求めています。例えば、子供向けの書籍や漫画、参考書、新品のタオル、おもちゃ、衣類、自転車、家電、製品、運動用具などが喜ばれるでしょう。

学校

学校に寄贈する際は、絵画や文具、書籍、楽器、運動用具などがおすすめです。美術や音楽の授業、図書室に並べる本として活用してもらえるでしょう。一口に学校といっても、小学校から高校まで年齢が幅広いため、年齢層に合った物品を贈りましょう。

高齢者福祉施設

デイケアや特別養護老人ホーム、グループホームなどの高齢者福祉施設は、介助型車椅子、簡単に演奏できる楽器、使い捨てゴム手袋や絆創膏などの消耗品、家電製品などを求めています。

 

日常生活自立度が高い利用者が多い施設であれば、レクレーションに使える運動道具やゲーム、楽器などが喜ばれるでしょう。一方、介護度の高い方が多い施設では、車椅子や介助用のアイテム、電化製品などを引き受ける傾向があります。

美術館や博物館

古美術品や骨董品を、美術館や博物館に贈れば、故人の宝物をたくさんの人に見て楽しんでもらえます。また高価な品物である場合、遺産として受け継ぐと高い相続税を支払わなければなりません。一方、公園の博物館や美術館に寄付すれば、相続税を支払う必要がなくなるというメリットがあります。

寄付や寄贈の手続きの流れ

ここからは、寄付や寄贈を行う際の流れについてご紹介します。

遺品をリスト化する

問い合わせをする前に、遺品整理を行って種類や数を確認し、問い合わせの際にスムーズに伝えられるようにしておきましょう。種類や数の他にも、家電の型式製品番号や衣類のサイズなどをリストアップしておくと親切です。

施設を見つけて問い合わせる

遺品のリストを見たときに、どのような施設に喜ばれるかを考えてみましょう。引き取ってもらえそうな施設を見つけたら、メールや電話などで問い合わせてみてください。家電や楽器など、遺品によっては写真データをメールで送ったり、実際に確認してもらったりする必要があるかもしれません。やりとりをスムーズに進めるためにも、相手先の担当者を決めてもらう方が良いでしょう。

遺品を綺麗な状態にする

使用済みの遺品を贈る場合には、出来る限り綺麗な状態で譲渡してください。施設側が不快感を感じることがないよう、衣類は洗濯してアイロンをかけ、家電や家具などは汚れをきれいに取り除いてから寄付しましょう。しかし骨董品や絵画については、独断で修復すると、価値を下げてしまう可能性があるため注意してください。

遺品を施設に送付する

話がまとまったら、施設宛に郵送するか、自分たちで運搬しましょう。特別なケースを除き、施設側が自宅に取りに来ることはありません。寄贈や寄付を考える場合には、どのように運搬するかも考えておく必要があります。

遺品を寄付・寄贈する際の注意点

ここからは、遺品を寄付・寄贈する際の注意点をご紹介します。

修繕作業を相手に押し付けない

修理が必要な物や、汚れを落とせば着用できる衣類をそのまま贈るのは、相手に手間をかけさせることになり、失礼にあたります。修繕作業は相手に任せず、寄付する側が行うのが基本的なルールです。また、パソコンやスマートフォンなどの電子機器類や家電製品などは、譲渡する前に必ず動作確認をしておきましょう。

無断で送りつけない

寄付や寄贈をするにあたり、最も迷惑なのが「無断で遺品を送り付ける」ことです。求めているものは、施設や団体によって異なります。自分としては好意のつもりでも、施設側からするとありがた迷惑になってしまう可能性もあるため、贈る前には必ず問い合わせてください。

ルールを守って、遺品を寄付しよう

本記事では、遺品の寄付や寄贈の方法をお伝えしました。故人の大切な物を必要としている場所に送れば、長く使ってもらうことができます。遺品を寄付や寄贈する際には、ルールを守ってお互い気持ちの良いやりとりを心がけてください。

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