遺品整理はいつから始める?タイミングや放置するデメリットをご紹介
遺品整理はいつから始めるべきか、わからない方もいるでしょう。悲しい気持ちを抱えたまま、作業を進めるのは難しいですが、タイミングを逃すと思わぬデメリットが生じることもあります。そこで本記事では、遺品整理を始めるベストなタイミングや、放置することのデメリットをご紹介します。遺品整理をいつ始めれば良いかお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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遺品整理を始めるのにおすすめのタイミング
ここからは、遺品整理を始めるのにおすすめのタイミングをご紹介します。
49日の法要や50日祭が終わった後
個人の命日からひと月半ほど経つと、仏教では49日、神式では50日祭などのような法要が行われます。この忌明けのタイミングで、遺品整理を始めるのもおすすめです。法要には、遺族や普段会う機会の少ない親族が集まるため、話し合いをしやすいというメリットがあります。一方「故人が思い残すことなく旅立てるように」という考え方から、法要の前までに行う場合もあります。
葬儀が終わったらすぐ
遺族が遠方に住んでいる場合や、賃貸物件の退去日が迫っている場合には、葬儀が終わり次第すぐに始めた方が良いでしょう。葬儀直後は、死亡に伴う各種手続きなどで忙しくなるものですが、合間を見つけながら急いで整理を進めなければなりません。
相続手続きの前
相続の内容によっては相続税が発生します。納付期限は、相続した翌日から10ヵ月以内です。納税の義務を怠らないためにも、早めに相続する財産を見つけ出さなければなりません。相続について家族や親族内で話し合う場合は、都合がつかなかったり話し合いがスムーズに進まなかったりすることを想定して、特に急ぐことを心がけてください。
気持ちの整理がついたとき
気持ちの整理がついてないうちに遺品整理を始めても、思い出にふけってしまったり、感情的になってしまったりして、なかなか進められないものです。時間が許すのであれば、自分の気持ちに整理がついて落ち着いたタイミングで始めても良いでしょう。
しかし、気持ちの整理がつくのを待っているうちにずるずると先延ばしになり、放置状態になってしまうかもしれません。そのような事態にならないように、取り掛かりの最終期限はきちんと決めておきましょう。
遺品整理を放置することのデメリット
ここからは、遺品整理を放置することのデメリットをご紹介します。
家賃や固定資産税がかかる
遺品整理を放置していると、置き場となっている家の家賃や固定資産税がかかります。特に故人の持ち家が「特定空き家」として認定された場合には、固定資産税の額が最大6倍になるため注意しましょう。家賃や固定資産税が高くなりそうな場合には、遺品整理の専門業者に依頼して、早く済ませた方が安く済むケースもあります。
犯罪のリスクが高まる
誰も住んでいない家を狙う空き巣がいるため、犯罪防止の観点からも、住人がいなくなった家はできるだけ早く片付ける方が良いでしょう。時間がかかりそうな場合には、貴重品を家から持ち出しておくことをおすすめします。また管理が行き届いていない場合、自然発火や放火により火災が発生するリスクも上昇するため、十分注意してください。
自分や親族の気持ちがスッキリしない
いつかは、遺品整理を始めないといけないと分かっていながら手をつけられないと、自分を含む遺族の気持ちはなかなかスッキリしないものです。遺族の中には、遺品や相続がどうなるかが気になっている方がいるかもしれません。気持ちの整理をつけるためにも、遺品整理を終わらせることは大きな区切りとなるため、落ち着き次第早めに取り掛かりましょう。
場合によっては遺品整理をしてはいけないケースも!
場合によっては、遺品整理をしてはいけないケースも存在します。故人に多額の借金があった場合は、相続放棄を選択することがあるかもしれません。そのような場合は、遺品整理を行うと相続放棄が認められないため注意しましょう。
また、孤独死したケースで特殊清掃をしなければならない場合は、清掃が終わるまで待つ必要があります。清掃前に触れると感染症などのリスクがあるため、清掃が完了した後にマスクや手袋を着用して遺品整理を行いましょう。
ベストタイミングで遺品整理を始めよう!
本記事では、遺品整理を始めるベストなタイミングや、放置することのデメリットをご紹介しました。遺品整理は、自分の思うタイミングで始められるのがベストですが、状況によっては急がなければならないこともあります。親戚間で早めに話し合いを行い、決定事項に沿って遺品整理を始めましょう。